介護職として働いていると、「仕事内容のわりに給料が安い」「もう少し収入を上げたい」と感じることがあるかもしれません。
利用者さんの生活を支える仕事は、体力面でも精神面でも負担が大きい場面があります。食事・入浴・排泄の介助だけでなく、記録業務、利用者さんやご家族への対応、職員同士の連携など、求められることも多いですよね。
夜勤や早番・遅番がある職場では、生活リズムを整えるのが大変なこともあります。
それなのに給与明細を見たときに、「これだけ頑張っているのに、この金額なのかな」と感じると、少し気持ちが沈んでしまうこともあると思います。
実際、介護労働安定センターの令和6年度「介護労働実態調査」では、労働条件や仕事の負担についての悩みとして、「仕事内容のわりに賃金が低い」が挙げられています。給料に対する不満は、介護職で働く人にとって決して珍しい悩みではありません。
ただし、介護職の給料は「基本給」だけで決まるものではありません。
資格手当、夜勤手当、処遇改善手当、賞与、残業代、勤務形態、施設形態、地域などによって、実際の収入は変わります。
そのため、給料を上げたいと感じたときは、いきなり転職先を探す前に、まずは「どの条件を見直せば収入アップにつながりやすいのか」を整理することが大切です。

この記事では、介護職で給料を上げたい人に向けて、確認すべき条件や求人票の見方、転職時の注意点をわかりやすく整理します。
「今の職場で頑張り続けるべきか」「転職した方がいいのか」「求人票のどこを見ればいいのか」と迷っている方は、ひとつずつ確認してみてください。
介護職で給料を上げたいと感じるのは自然なこと
介護職で給料を上げたいと感じるのは、とても自然なことです。
介護の仕事は、利用者さんの生活を直接支える大切な仕事です。身体介助だけでなく、心のケアや安全への配慮も必要になります。
その一方で、現場では人手不足や業務量の多さに悩むこともあります。
責任が重く、体力的にも大変な仕事だからこそ、「今の給料で続けていけるのかな」と不安になるのは無理のないことです。
介護職の給料が安いと感じやすい理由
介護職の給料が安いと感じる理由は、単純に月給の金額だけではありません。
たとえば、次のような不満が重なると、給料への納得感が下がりやすくなります。
・身体的な負担が大きい
・夜勤や早番、遅番がある
・人手不足で業務量が多い
・責任の重い仕事を任されている
・資格や経験が給与に反映されていない
・昇給の見通しが分かりにくい
・休みが取りにくい
・残業が多い
同じ月給でも、残業が少なく休日が取りやすい職場と、夜勤や残業が多い職場では、感じ方が変わります。
たとえば月給だけを見ると悪くないように見えても、夜勤回数が多かったり、休みが少なかったりすると、「この働き方でこの給料はつらい」と感じやすくなります。
反対に、月給はそこまで高くなくても、残業が少なく、休日が安定していて、賞与や手当がしっかりある職場なら、納得して働きやすい場合もあります。
つまり、給料への不満は「金額」だけではなく、「仕事内容や負担とのバランス」から生まれることが多いです。
仕事内容や責任の重さに対して収入が見合わないと感じることもある
介護職は、人の生活や安全に関わる仕事です。
利用者さんの体調変化に気づいたり、転倒や事故を防いだり、認知症の方の不安に寄り添ったりする場面もあります。
また、現場ではひとつの判断が利用者さんの安全に関わることもあります。
そう考えると、介護職は「誰でも簡単にできる仕事」ではありません。
だからこそ、給与明細を見たときに、「これだけ責任があるのに、この金額なのか」と感じることもあると思います。
このような不満は、決してわがままではありません。
むしろ、自分の働き方や待遇を見直すきっかけになります。
大切なのは、感情だけで「もう辞めたい」と決めてしまうのではなく、今の給料がどの条件で決まっているのかを落ち着いて整理することです。
給料の不満は「基本給」「手当」「働き方」に分けて考える
介護職の給料を見直すときは、不満の原因を分けて考えると整理しやすくなります。
見るべきポイントは、大きく分けると次の3つです。
・基本給が低いのか
・手当が少ないのか
・働き方に対して給料が見合っていないのか
たとえば、基本給が低い場合は、賞与や昇給にも影響する可能性があります。
夜勤をしているのに夜勤手当が少ない場合は、同じ地域のほかの求人と比べてみることで、条件の違いが見えやすくなります。
また、月給はそこまで低くなくても、夜勤回数が多すぎたり、残業が多かったり、休日が少なかったりすると、負担に対して割に合わないと感じやすくなります。
反対に、基本給は高くなくても、資格手当や夜勤手当、賞与、処遇改善手当などがしっかりある職場では、年収で見ると差が出ることもあります。
まずは給与明細や求人票を見ながら、「自分は何に不満があるのか」をはっきりさせていきましょう。
ここを整理しておくと、今の職場で相談すべきなのか、資格取得を考えるべきなのか、転職も視野に入れるべきなのかが見えやすくなります。
介護職の給料は本当に安い?まずは相場と内訳を確認しよう
給料を上げたいと思ったら、まず確認したいのが「今の給料が相場と比べてどうなのか」です。
ただし、介護職の給料は、平均額だけを見ても判断しにくい部分があります。
地域、資格、経験年数、勤務形態、施設形態、夜勤の有無などによって変わるからです。
同じ「介護職」でも、日勤のみのデイサービスと、夜勤がある入所施設では、給与の内訳が違うことがあります。
そのため、平均給与を参考にしつつも、自分の働き方に近い条件で比較することが大切です。
介護職の給与は基本給・手当・賞与を合わせて見る
厚生労働省は、令和6年度「介護従事者処遇状況等調査」の結果を公表しており、介護職員の平均給与額や基本給、手当、一時金などの状況を確認できます。こうした公的データは、介護職の給与水準を知るときの参考になります。
ただし、実際に自分の給料を見直すときは、平均給与だけで判断しない方が安心です。
求人票や給与明細を見るときは、次のように分けて確認しましょう。
・基本給
・資格手当
・夜勤手当
・処遇改善手当
・残業代
・賞与
・昇給制度
・通勤手当や住宅手当などの福利厚生

特に注意したいのは、「月給の総額」と「基本給」が違うことです。
求人票に月給25万円と書かれていても、その中に夜勤手当や資格手当、処遇改善手当、固定残業代などが含まれている場合があります。
基本給が低く、手当で月給が高く見えているケースもあります。
基本給は、賞与や退職金の計算に関わる場合もあるため、月給の総額だけでなく、内訳まで確認しておきたいところです。
地域・資格・経験・勤務形態によって給料は変わる
介護職の給料は、全国どこでも同じではありません。
都市部と地方では給与水準が違うことがありますし、施設形態によっても条件は変わります。
また、介護福祉士などの資格を持っているか、実務経験がどれくらいあるか、夜勤ができるかどうかでも収入に差が出ることがあります。
たとえば、同じ介護職でも、次のような条件で給与が変わりやすくなります。
・無資格か有資格か
・未経験か経験者か
・日勤のみか夜勤ありか
・パートか正社員か
・一般職かリーダー職か
・デイサービスか入所施設か
・都市部か地方か
今の給料が低いと感じても、職場を変えるだけが答えとは限りません。
資格取得や働き方の見直しで、今の職場内で収入が変わる可能性もあります。
一方で、資格や経験があっても今の職場では給与に反映されにくい場合、転職によって条件を見直せることもあります。
月給だけでなく年収ベースで比較する
求人を見るときは、月給だけでなく年収ベースで比較することも大切です。
月給が高くても賞与が少ない職場もありますし、月給は控えめでも賞与や手当を含めると年収が安定する職場もあります。
たとえば、次のような見方をすると比較しやすくなります。
・月給はいくらか
・賞与は年何回か
・賞与の実績は何か月分か
・夜勤手当は月にどれくらい入るか
・資格手当は毎月支給されるか
・処遇改善手当はどのように支給されるか
・残業代は別途支給されるか
・年間休日はどれくらいか
「月給が高いから良い求人」とすぐに判断するのではなく、1年間でどのくらいの収入になるのか、どのくらいの働き方になるのかを合わせて見るようにしましょう。
たとえば、月給が高くても夜勤が多く、休日が少ない職場なら、体力的に続けにくい場合があります。
反対に、月給は少し低くても、賞与が安定していて、残業が少なく、休日がしっかり取れる職場の方が、長い目で見て働きやすいこともあります。
給料を上げたいときほど、数字だけに引っ張られず、働き方も一緒に見ることが大切です。
介護職で給料を上げる主な方法は5つ
介護職で給料を上げたい場合、方法は転職だけではありません。
今の職場で条件を見直せる場合もありますし、資格取得や働き方の変更によって収入が変わることもあります。
ここでは、介護職で給料アップにつながりやすい主な方法を5つに分けて整理します。
もちろん、どの方法が合うかは人によって違います。
体力面、家庭の事情、今後のキャリア、働きたい時間帯などを考えながら、自分に合う方法を選んでいきましょう。
資格を取得して資格手当を狙う
介護職で給料を上げたい人がまず確認したいのが、資格手当です。
介護福祉士、実務者研修、介護職員初任者研修など、資格によって手当の有無や金額が変わる職場があります。
特に介護福祉士は国家資格なので、資格手当や応募できる求人の幅に関わることがあります。
資格を取得することで、できる業務が増えたり、職場内での評価につながったりする可能性もあります。
ただし、資格を取れば必ず大きく給料が上がるわけではありません。
職場によって資格手当の金額は違いますし、そもそも資格手当がない場合もあります。
そのため、資格取得を考えるときは、次の点を確認しておくと安心です。
・今の職場に資格手当はあるか
・どの資格が手当の対象になるか
・資格手当はいくらか
・資格取得支援制度はあるか
・資格取得後に業務内容や役割が変わるか
資格は、すぐに大幅な収入アップにつながるとは限りません。
でも、長く介護職として働くなら、将来の選択肢を広げる意味でも大切な要素です。
夜勤手当のある働き方を選ぶ
入所施設などで夜勤がある職場では、夜勤手当によって月収が上がることがあります。
夜勤ができる人は、日勤のみの職場より収入を増やしやすい場合があります。
たとえば、月に数回の夜勤があり、1回ごとに夜勤手当が支給される職場では、夜勤の有無が月収に影響します。
ただし、夜勤は体への負担も大きくなりやすい働き方です。
「給料を上げたいから夜勤を増やす」と考える前に、次の点も確認しておきましょう。
・夜勤手当は1回いくらか
・月に何回くらい夜勤があるか
・夜勤明けの休みは取れるか
・仮眠や休憩は取りやすいか
・夜勤時の人員体制に無理はないか
・体調面で続けられそうか
夜勤手当で収入が増えても、体調を崩してしまうと長く続けにくくなります。
個人的には、夜勤で収入を増やす場合ほど、「手当の金額」だけでなく「夜勤のしんどさをカバーできる体制があるか」を見ておくことが大切だと感じます。
正社員・リーダー職・管理職を目指す
パートや派遣で働いている場合、正社員になることで月給や賞与、福利厚生が変わることがあります。
また、すでに正社員として働いている人は、リーダー職や管理職を目指すことで役職手当がつく場合もあります。
介護職のキャリアアップには、次のような道があります。
・一般介護職
・リーダー職
・サービス提供責任者
・生活相談員
・ケアマネジャー
・管理者
もちろん、役職がつくと責任も増えます。
シフト管理や新人指導、家族対応、職員間の調整など、現場業務以外の役割が増えることもあります。
そのため、収入だけでなく、業務内容や負担、勤務時間も確認しておくことが大切です。
「給料は上がったけれど、負担が大きすぎて続かない」とならないように、無理のないキャリアを考えていきましょう。
給与水準の高い施設形態を選ぶ
介護職の給料は、施設形態によっても変わることがあります。
たとえば、入所施設では夜勤があるため、夜勤手当を含めて月収が上がる場合があります。
一方で、デイサービスなど日勤中心の職場は、生活リズムを整えやすい反面、夜勤手当がないため収入面では差が出ることもあります。
施設形態ごとの特徴をざっくり見ると、次のようになります。
・特別養護老人ホーム:夜勤ありの求人が多く、身体介助の負担も大きめ
・有料老人ホーム:施設によって給与や働き方の幅がある
・デイサービス:日勤中心で働きやすいが、夜勤手当はない
・訪問介護:資格や対応できる業務によって収入が変わることがある
・グループホーム:少人数対応だが、夜勤がある職場も多い
どの施設が一番良いというより、自分が重視する条件によって合う職場は変わります。
給料を上げたい場合は、施設形態ごとの給与条件と働き方を比べてみるとよいでしょう。
条件のよい職場へ転職する
今の職場で昇給が見込めない、資格や経験が給与に反映されない、手当が少ないという場合は、転職で給料を見直せる可能性があります。
特に、次のような場合は求人を比較してみる価値があります。
・資格を取ったのに手当がほとんどない
・経験年数が増えても昇給が少ない
・夜勤をしているのに手当が低い
・賞与や昇給制度が分かりにくい
・同じ地域の求人と比べて条件が低い
・仕事内容が増えているのに待遇が変わらない
ただし、転職すれば必ず給料が上がるわけではありません。
求人票の金額だけでなく、仕事内容、夜勤回数、残業、休日数、人員体制なども含めて比較することが大切です。
給料を上げたいときほど、「高い月給の求人を選ぶ」のではなく、「自分の資格や経験をきちんと評価してくれる職場を探す」という視点を持つと、後悔しにくくなります。
介護職が転職で給料を上げやすいケース・上がりにくいケース
転職で給料が上がるかどうかは、人によって違います。
資格や経験、希望する働き方、地域、施設形態によって条件が変わるためです。
ここでは、給料を上げやすいケースと、思ったより上がりにくいケースを分けて見ていきます。
転職を考えている方は、自分がどちらに近いかを確認してみてください。

資格や経験が評価される職場なら上がりやすい
介護福祉士などの資格を持っている人や、実務経験がある人は、転職先で評価される可能性があります。
特に、リーダー経験や新人指導の経験、夜勤経験などがある場合は、即戦力として見てもらえることもあります。
ただし、資格や経験の評価は職場によって違います。
求人票に「資格手当あり」と書かれていても、金額が小さい場合もありますし、経験年数が給与にどのくらい反映されるかは確認が必要です。
面接前後で、次のような点を確認しておくと安心です。
・資格手当はいくらか
・経験年数は給与に反映されるか
・前職の給与を考慮してもらえるか
・リーダー経験は評価されるか
・夜勤経験は評価されるか
・昇給の基準はあるか
自分の資格や経験をどう評価してくれる職場なのかを見ることが大切です。
今の職場では当たり前のように任されている仕事でも、別の職場では評価される経験になることもあります。
夜勤あり・役職あり・正社員は収入が変わりやすい
給料を上げたい場合、夜勤あり、役職あり、正社員の求人は確認しておきたい条件です。
夜勤手当がある職場では、夜勤回数によって月収が変わります。
また、リーダー職や管理職では役職手当がつくこともあります。
パートから正社員になる場合は、月給制になったり、賞与や福利厚生の対象になったりすることもあります。
ただし、収入が上がる分、勤務時間や責任が増える可能性もあります。
たとえば、正社員になるとシフトの自由度が下がる場合があります。
リーダー職になると、現場業務に加えて職員のフォローや調整業務が増えることもあります。
夜勤を増やせば月収は上がりやすくなりますが、体力的な負担も増えやすくなります。
「給料が上がるか」だけでなく、「その働き方を続けられるか」も一緒に考えましょう。
施設形態や地域を変えると給与条件が変わることがある
同じ介護職でも、施設形態や地域を変えると給与条件が変わることがあります。
たとえば、夜勤がある入所施設では手当がつきやすく、日勤中心の職場とは月収に差が出る場合があります。
また、都市部では求人の給与水準が高めに見えることがありますが、家賃や生活費が高くなることもあります。
転職先を選ぶときは、給与だけでなく生活全体で考えることも大切です。
・通勤時間
・家賃や生活費
・勤務時間
・夜勤回数
・休日数
・体力的な負担
・家族との時間
・通いやすさ
年収が少し上がっても、通勤時間が長くなったり、休みが減ったりすると負担が増えることがあります。
数字だけでなく、生活のしやすさも含めて考えてみてください。
日勤のみ・夜勤なし希望では大幅アップが難しい場合もある
日勤のみ、夜勤なし、残業少なめなど、働きやすさを重視する場合は、大幅な給料アップが難しいこともあります。
これは、夜勤手当や残業代が収入に含まれにくくなるためです。
もちろん、日勤のみの働き方が悪いわけではありません。
生活リズムを整えやすい、家庭と両立しやすい、体力的に続けやすいなど、大きなメリットがあります。
大切なのは、自分が何を優先したいかです。
・とにかく年収を上げたい
・夜勤はできる範囲で入れたい
・体調を優先して日勤だけにしたい
・休日数や残業の少なさを重視したい
・家庭や育児と両立したい
・長く安定して働きたい
給料アップと働きやすさのバランスを考えながら、希望条件を整理しましょう。
「給料は少し上げたいけれど、夜勤は増やしたくない」など、希望がある場合は、その条件に合う求人を比較することが大切です。
転職すれば必ず給料が上がるわけではない
ここはとても大切です。
介護職は転職で給料が上がる可能性がありますが、必ず上がるとは限りません。
求人票の月給が高く見えても、実際には夜勤手当込みの金額だったり、残業が多かったり、賞与が少なかったりすることもあります。
また、職場環境が合わずに早期退職してしまうと、結果的に収入が安定しない可能性もあります。
給料を上げたいときほど、焦って決めないことが大切です。
条件を比較しながら、自分にとって無理なく続けられる職場かどうかを見ていきましょう。
転職は、収入を見直すきっかけになります。
でも、給料だけでなく、働き方や職場環境まで含めて選ぶことで、納得しやすい転職につながります。
給料を上げたい介護職が求人票で確認したい条件
給料を上げたい人にとって、求人票の見方はとても大切です。
月給の金額だけを見て応募すると、入職後に「思っていた条件と違った」と感じることがあります。
求人票では、給与の総額だけでなく、内訳や働き方まで確認しましょう。
ここでは、求人票で確認したい条件を整理します。
基本給・手当・賞与は分けて確認する
まず確認したいのは、月給の内訳です。
求人票に「月給25万円」と書かれていても、その中にどの手当が含まれているのかは職場によって違います。
確認したいポイントは、次のとおりです。
・基本給はいくらか
・資格手当はいくらか
・夜勤手当は含まれているか
・処遇改善手当は含まれているか
・固定残業代は含まれているか
・賞与は基本給をもとに計算されるのか
・昇給の対象になる金額はどこか
基本給が低く、手当で月給が高く見えている場合もあります。
また、賞与が「基本給の何か月分」で計算される職場では、基本給が低いと賞与額にも影響する可能性があります。
月給の総額だけを見るのではなく、基本給と手当を分けて確認するようにしましょう。
夜勤手当・資格手当・処遇改善手当を見る
介護職の給料を上げたい人は、手当の内容をしっかり見ておきたいところです。
特に確認したいのは、夜勤手当、資格手当、処遇改善手当です。
夜勤手当は、1回あたりの金額と月の夜勤回数を確認しましょう。
資格手当は、どの資格が対象なのか、毎月いくら支給されるのかを見ます。
処遇改善手当については、支給方法が職場によって異なる場合があります。毎月支給されるのか、一時金として支給されるのか、求人票や面接で確認しておくと安心です。厚生労働省では、介護職員の処遇改善に関する制度や加算について資料を公開しています。
手当は月収に関わる大事な部分ですが、職場によって書き方が分かりにくいこともあります。
たとえば、「各種手当あり」とだけ書かれていて、具体的な金額が分からない求人もあります。
分からないままにせず、応募前や面接時に確認するようにしましょう。
残業代・固定残業代の有無を確認する
求人票を見るときは、残業代の扱いも確認しておきましょう。
特に注意したいのは、固定残業代が含まれているケースです。
固定残業代とは、一定時間分の残業代をあらかじめ給与に含めて支給する仕組みです。
固定残業代がある場合は、次の点を確認しましょう。
・何時間分の残業代が含まれているのか
・超過分は別途支給されるのか
・実際の残業時間はどれくらいなのか
・残業が常態化していないか
・残業代込みで月給が高く見えていないか
月給が高く見えても、固定残業代込みだった場合、思っていたより条件が良くないと感じることもあります。
残業代の扱いは、入職後の納得感にも関わるため、事前に確認しておきたいポイントです。
年間休日・夜勤回数・残業時間も合わせて見る
給料を上げたいときほど、休日数や勤務時間も見落とさないようにしましょう。
年収が上がっても、休みが少なかったり、夜勤回数が多すぎたり、残業が多かったりすると、体への負担が大きくなることがあります。
確認したいポイントは、次のとおりです。
・年間休日は何日か
・月の夜勤回数はどれくらいか
・残業は月に何時間くらいか
・有給は取りやすいか
・シフト希望はどのくらい通るか
・人員体制に無理はないか
・夜勤明けの休みは取りやすいか
給料は大切ですが、長く働くには休みや働き方も大切です。
「収入」と「続けやすさ」の両方で比較するようにしましょう。
特に介護職は体力を使う仕事なので、無理な働き方が続くと、せっかく給料が上がっても気持ちや体がついていかなくなることがあります。
試用期間中の給与条件も確認する
求人票では、試用期間中の条件も確認しておきたいポイントです。
職場によっては、試用期間中だけ給与が変わる場合があります。
たとえば、月給や手当、雇用形態、賞与の対象などが本採用後と違うこともあります。
確認したいのは、次のような内容です。
・試用期間は何か月か
・試用期間中の給与は変わるか
・手当は支給されるか
・雇用形態は同じか
・本採用後の条件は明記されているか
・試用期間中も社会保険の対象になるか
細かい部分ですが、入職後のトラブルを防ぐためにも大切です。
求人票だけで分からない場合は、応募前や面接時に確認しておきましょう。
求人票で確認したい給与条件チェックリスト
最後に、求人票を見るときのチェックポイントを整理しておきます。
求人を比較するときは、次の項目をひとつずつ確認してみてください。

・基本給はいくらか
・月給にどの手当が含まれているか
・夜勤手当は1回いくらか
・月の夜勤回数はどれくらいか
・資格手当はあるか
・処遇改善手当の支給方法は明記されているか
・賞与の実績はあるか
・昇給制度はあるか
・残業代は別途支給か
・固定残業代は含まれていないか
・年間休日は少なすぎないか
・試用期間中に給与条件が変わらないか
このチェックリストを使うと、月給だけで判断せず、総額と働き方の両方を見やすくなります。
求人をいくつか並べて比較すると、「月給は高いけれど休日が少ない」「基本給は低めだけど賞与がある」など、違いが見えてきます。
給料だけで選ばず、働き続けやすい職場か比較しよう
介護職で給料を上げたいとき、給与条件はとても大切です。
ただ、給料だけで転職先を選ぶと、働き始めてから「思っていたより大変だった」と感じることもあります。
長く働くためには、収入だけでなく、職場環境や働きやすさも一緒に見ることが大切です。
月給が高くても夜勤や残業が多い場合がある
月給が高い求人を見ると、魅力的に感じますよね。
でも、その金額が夜勤手当込みなのか、残業代込みなのか、役職手当込みなのかによって、実際の働き方は変わります。
たとえば、月給が高くても次のような場合があります。
・夜勤回数が多い
・残業が多い
・休日数が少ない
・人手不足で業務負担が大きい
・固定残業代込みの給与になっている
・役職手当込みで責任が重い
収入を上げたい気持ちがあると、どうしても給与額に目が行きやすくなります。
でも、無理が続く働き方では、体調や気持ちがつらくなってしまうこともあります。
給料が高い求人ほど、「なぜこの金額なのか」を確認することが大切です。
人間関係や人員体制も働きやすさに関わる
介護職はチームで働く仕事です。
そのため、人間関係や人員体制も働きやすさに大きく関わります。
どれだけ給与条件が良くても、職場の雰囲気が合わなかったり、常に人手不足で余裕がなかったりすると、長く続けにくくなることがあります。
介護労働安定センターの令和6年度調査では、労働条件や仕事の負担についての悩みとして、「人手が足りない」が最も高く、次いで「仕事内容のわりに賃金が低い」が挙げられています。給与だけでなく、人員体制や負担感も確認しておきたいところです。
求人票だけでは、職場の人間関係や実際の忙しさまでは分かりにくいものです。
できれば、次のような情報も確認しておきましょう。
・職員の定着率
・残業の実態
・夜勤時の人員体制
・教育体制
・職場の雰囲気
・休みの取りやすさ
・新人へのフォロー体制
給料は大切ですが、職場環境も働き続けるうえでは大切な条件です。
希望条件を整理して複数の求人を比較する
給料を上げたい人は、求人を見る前に希望条件を整理しておくと選びやすくなります。
たとえば、次のように優先順位をつけてみましょう。
・年収を上げたい
・夜勤は月◯回までにしたい
・資格手当がある職場がいい
・賞与がある職場がいい
・年間休日を重視したい
・残業が少ない職場がいい
・通勤時間を短くしたい
・人間関係のよい職場を選びたい
・日勤中心で働きたい
・将来的にキャリアアップしたい
すべての条件を満たす求人を探すのは、簡単ではありません。
だからこそ、「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けておくと、比較しやすくなります。
たとえば、「給料は上げたいけれど夜勤は月4回まで」「年収も大切だけど年間休日は減らしたくない」など、自分なりの基準を決めておくと、求人選びで迷いにくくなります。
求人票だけで分からない条件は相談して確認する
給与条件や職場環境は、求人票だけでは分かりにくいことがあります。
たとえば、残業時間、職場の雰囲気、人員体制、有給の取りやすさなどは、求人票だけでは判断しにくい部分です。
自分で聞きにくい場合は、介護職専門の転職サービスに相談する方法もあります。
転職サービスを使うと、希望条件を整理しながら求人を比較できる場合があります。
また、給与条件や職場環境について、自分では聞きにくいことを確認しやすくなることもあります。
レバウェル介護は、公式サイトで介護求人紹介・転職支援サービスとして案内されており、求人紹介や転職サポートを行っています。公式サイトでは、厚生労働大臣認可の介護求人紹介・転職支援サービスであることも記載されています。
条件を整理したい人は介護職専門の転職サービスも選択肢
介護職で給料を見直したい場合、基本給だけでなく、夜勤手当・資格手当・賞与・残業時間・休日数なども含めて比較することが大切です。
ただ、求人票をいくつも見比べていると、「結局どこが自分に合っているのか分からない」と感じることもあります。
また、給与条件については、応募先に直接聞きにくいと感じる人もいるかもしれません。
そんなときは、介護職専門の転職サービスに相談するのも選択肢のひとつです。
条件を整理して求人を探したい方は、レバウェル介護の特徴や口コミをまとめた総合レビューも参考にしてください。
給料だけでなく、働き方や職場環境も含めて確認しておくと、転職後のミスマッチを減らしやすくなります。
「今すぐ転職する」と決めていなくても、どんな求人があるのかを知るだけで、自分の現在地が見えやすくなることもあります。
まとめ:介護職で給料を上げたい人は総額と働き方で比較しよう
介護職で給料を上げたいと感じたら、まずは今の給与条件を分けて確認することが大切です。
基本給だけでなく、資格手当、夜勤手当、処遇改善手当、賞与、残業代、休日数などを合わせて見ると、今の職場の条件が整理しやすくなります。
介護職で給料を上げる方法には、資格取得、夜勤、正社員や役職を目指すこと、施設形態の見直し、転職などがあります。
ただし、転職すれば必ず給料が上がるわけではありません。
地域、資格、経験、勤務形態、施設形態によって給与条件は変わりますし、月給が高く見えても夜勤や残業が多い場合もあります。
だからこそ、求人を探すときは、月給だけで判断せず、年収や働き方まで含めて比較しましょう。
介護職で収入を見直したい人は、次のポイントを確認してみてください。
・基本給はいくらか
・資格手当はあるか
・夜勤手当は1回いくらか
・処遇改善手当の支給方法はどうなっているか
・賞与や昇給の実績はあるか
・残業代は別途支給か
・年間休日や夜勤回数に無理はないか
・職場の人員体制や雰囲気はどうか
給料アップは大切ですが、無理なく続けられる職場を選ぶことも同じくらい大切です。
条件を整理して求人を比較したい方は、介護職専門の転職サービスを活用しながら、自分に合う働き方を探してみるとよいでしょう。
介護の仕事を続けたい気持ちがあるからこそ、待遇に悩むこともあると思います。
今の給料に不満があるなら、我慢だけで終わらせず、まずは自分の条件を見直すところから始めてみてください。